妊娠中のクラミジアなど母子感染は、生まれてくる子どもに どのような影響を与えますか。

最近増えている性感染症にクラミジアが挙げられます。感染初期の症状は非常に軽く、少量のおりものがある程度ですので、分泌物が増加している妊娠中は気が付かない人がほとんどです。しかし、クラミジアによる子宮頸管(けいかん)炎を放置したまま出産すると新生児は結膜炎や肺炎を発症し、早産児の場合は特に重症となります。予防対策としては、妊娠初期と妊娠30週ごろにクラミジア抗原検査をスクリーニング検査として行います。陽性の場合は抗生物質治療により新生児の感染は予防できますが、再感染防止のため、ご夫婦そろって治療を行う必要があります。母子感染を防止することは新生児の健康な発育のためには非常に大切なことと考えられます。